ホームで暮らして あしたが楽しみになった ベネッセスタイルケアの「自発支援」の取り組み

ホームで暮らして あしたが楽しみになった ベネッセの「自発支援」の取り組み

※「自発支援®」とは、高齢者の自発的な活動を支援する株式会社ベネッセスタイルケアのサービス名称です。

心が動く・いきがいが生まれるベネッセスタイルケアの
「自発支援®

人は87年間、誰かのため、何かのために生きてきた。だから、ホームに入居しても、認知症になっても、誰かのため、何かのために生きていきたいんだ。人は87年間、誰かのため、何かのために生きてきた。だから、ホームに入居しても、認知症になっても、誰かのため、何かのために生きていきたいんだ。

それまでの人生と変わらない、当たり前の生活を─

ホームに入居すると、ご自宅での生活とは異なり、自分でやりたいことを好きなときにやれなくなると思われがちです。ともすると上げ膳据え膳で受け身な暮らしになり、退屈な日々になってしまうとも。
ベネッセのホームでは、それまでの人生と変わらない、当たり前の生活をできる限りさいごまで続けていただけるよう「自発支援®」の取り組みを始めています。

ベネッセのホームのご入居者様の平均年齢は87歳。
どの方もこれまでの人生を誰かのため、何かのために、いきがいを持って歩んでこられました。身体が不自由になっても、認知症になっても、人としての尊厳と生きる喜びを持ち続ける。ベネッセでは、そんな当たり前の暮らしを大切にし、ご入居者様の「やりたい、役に立ちたい」気持ちのままに主体的に生活していただけるようお手伝いさせていただいており、その取り組みを「自発支援」と名付けました。

「自発支援<sup>®</sup>」でご自分らしさを発揮し、生活の質を高める─

「料理を振る舞う」「庭の手入れをする」「仲間と酒を酌み交わす」こんな日常生活での楽しみも、年齢を重ねると、ご家族の心配やご自身の不安から、あきらめてしまうことがあります。しかし、ベネッセではお一人おひとりのお気持ちやお身体の状態にあわせて、あえて「やりたいこと」を優先し、ご提案する場合があります。
管理された生活の中で、できないことが増えて窮屈な気持ちになるよりも、「やりたいこと」を実現してご自分らしさを発揮することでQOL(Quality of Life-生活の質)を高めていただきたいと考えるからです。

ご入居者様の「やりたいこと」を実現するためには、スタッフの支援、お仲間の励まし、ご家族様の理解など、関係者の想いをひとつにし、環境や体制を整えていくことが必要です。
ベネッセのホームでは「自発支援®」を合言葉に「その方の想いを叶える」環境と体制をご提供できるよう努めています。

●「自発支援®」のサイクルとお手伝いのポイント

このサイクルがうまく回ることで、
ご入居者様ご本人だけでなく、ほかのご入居者様や
ご家族様、さらにはスタッフの意欲も刺激され、
好循環が生まれます。

ご入居者様の自発的なお気持ちを大切に、
スタッフはそれを支える「ちょうどいいお手伝い」を心がけています。

リハビリホームくらら相模大野の事例「自発支援®」取り組み事例

グランドゴルフで広がった「自発支援」の輪グランドゴルフで広がった「自発支援」の輪

グランドゴルフの用具がホームに届いたその日、
あるご入居者様の中に「やりたい気持ち」が湧き上がり、お仲間を巻き込んで主体的・積極的な活動が始まりました。

いつしかその空気は周囲にも広がり、
ホーム内のあちらこちらで「自発的」な活動が行われ、いきいきと生活するご入居者様の輪が広がっています。

グランドゴルフ用具がホームに届いた!(五感を刺激するものをちりばめる)

用具はいつでも誰でも好きなときに使えます

ベネッセでは、ご入居者様のお気持ちが動くきっかけになるものをホーム内に置くことを心がけていますが、Y様(93歳・男性)にとってそれはグランドゴルフの用具でした。
お仕事をされていた頃、よくゴルフをプレーされていたこともあり、ホーム長のところに届いた用具をご覧になって、興味がむくむくと湧き上がってきたようです。
その日から、Y様の少し退屈だった日々に変化が現れました。

早速練習開始(今、すぐやる)

2階テラス入口に掲示された手作りマニュアル

Y様の「いつからやる?」というお声で、早速公開練習を行うことになりました。誰も知らなかったルールをY様が自ら調べて、ほかの方にもわかるようマニュアルをつくって掲示、説明会も行いました。あっという間に準備が進み、公開練習の当日に。
その日はあいにくの雨だったため、ホームのエントランスラウンジに練習場が作られ、数人の「ゴルフ仲間」が練習に参加。ロビーに続くダイニングで麻雀やトランプなどを楽しまれていたほかのご入居者様からの注目も集めながら、初めての公開練習が行われました。

試行錯誤しながら、日々改善(思うがままやる)

お仲間と整備したグランドゴルフコース

その後も日々改善を重ねて、ルールのマニュアルは改訂され、コースもグランドゴルフ協会の方からアドバイスを受けながら、Y様を中心としたご入居者様たち自ら整備をされました。今ではホーム2階の大きなテラスは、立派なグランドゴルフのコースになっています。
こうしたご入居者様主体の活動に、スタッフは見守りながら、必要なお手伝いを見極めてサポートさせていただいています。

得意分野で役割分担(支えあう)

大会のポスターもメダルもみんなで作りました

グランドゴルフの活動は、お仲間と練習してプレーを楽しむというだけでなく、他のホームのご入居者様も招待して大会を開催するというイベントにまで発展しました。ご入居者様同士で話し合って大会の内容を決定。
イベント告知のポスターは絵心のあるお仲間T様(86歳・男性)が担当し、大会メダルはY様とスタッフが手作りしました。ゴルフをされない方も会場設営や応援団として活躍。
それぞれがお得意分野を生かして、ご自分らしい参加のしかた、関わり方をされています。

仲間がいるから楽しさ倍増(できたことを一緒に喜ぶ)

練習後の仲間との一杯も楽しみです

グランドゴルフを通して、他ホームのご入居者様やグランドゴルフ協会の方など外部の方との交流も生まれ、新しい世界が広がる一方、ホーム内のお仲間との結束も深まりました。Y様はグランドゴルフの練習の後に仲間と飲むお酒が至福の喜びとおっしゃいます。T様はY様やホーム長から依頼されてポスターを楽しそうに描いていらっしゃいました。
仲間と一緒に何かをする、仲間が支えてくれる、仲間に頼られる、仲間がいるからホームの生活はさらに豊かになるのです。

まさかホームでこんな生活ができると思わなかった。毎日やりたいことがいっぱいあって楽しい。まさかホームでこんな生活ができると思わなかった。毎日やりたいことがいっぱいあって楽しい。

リハビリホームくらら相模大野では、グランドゴルフの活動をきっかけに、ご入居者様の自発的な活動が増えました。料理倶楽部の活動では、献立会議でメニューを決め、材料を切る人、調理する人、配膳をする人など、役割ごとに仕事を進めて、みんなで食べる夕食を作ります。最近入居されたO様(79歳・女性)は、「まさかホームでこんな生活ができると思わなかった。毎日やりたいことがいっぱいあって楽しい」とおっしゃいます。

自分たちの生活を自分たちで決めていける、そんな当たり前の生活がホームに入居しても実現できることが、ご入居者様の笑顔につながっているとベネッセは考えています。
Y様がおっしゃった「ホームでお世話になるというのではなく、ホームの一員として一緒にホームをつくっているという気持ち」という言葉の中に、ご入居者様の暮らしの支え方のヒントがあるのではないでしょうか。

さまざまなホームの取り組み「自発支援®」エピソード

「自発支援」に取り組んでいるホームからさまざまなエピソードが生まれています。「自発支援」に取り組んでいるホームからさまざまなエピソードが生まれています。

父と93歳のお仲間が中心になって始めたグランドゴルフ。
練習後のビールとおしゃべりにいきいきしています。

ホーム:リハビリホームくらら相模大野
ご入居者様:T様86歳 男性
お話を伺った方:T様62歳(ご長女)T様67歳(ご長女の夫)

Y様とともにリハビリホームくらら相模大野でグランドゴルフを始めたT様のご入居にあたっての「譲れない条件」は、ホームでもお酒が飲めることでした。ご本人様やご家族様のご希望を尊重して健康状態の問題もないことから晴れてOKに。グランドゴルフ練習後の仲間との一杯は毎日のお楽しみになっています。
テニス・ゴルフに油絵と多彩な趣味をお持ちのT様は、グランドゴルフ大会の準備でも大活躍。ポスターづくりにグランド整備など、仲間やホーム長から頼りにされて大忙しです。「このホームは役割が多くて大変だよな」とお仲間と談笑される様子は本当に嬉しそうです。

詳しいエピソードを読む

ホーム生活で健康と意欲が回復。
お仲間の刺激でおしゃれに目覚め、お化粧やネイルなども楽しんでいます。

ホーム:リハビリホームくらら砧公園
ご入居者様:H様90歳 女性
お話を伺った方:S様65歳(ご長女)O様63歳(ご次女)

下町の商店街で古くから馴染みのご近所さんたちに囲まれてにぎやかな生活をされていたH様。ホームでもスタッフやほかのご入居者様、ボランティアの方々との交流を通してさまざまな刺激を受け、いきいきと過ごされています。
お気に入りのお化粧やネイルの教室で若いスタッフの方から「きれい!」とほめられたり、おしゃべりしたりすることがとてもよい刺激になり、最近では洋服のおしゃれにも目覚めたとか。昔から大好きだった編み物も再開。お部屋やダイニングでいそしまれる姿はお仲間にも刺激となり、みなさんの意欲を引き出しているようです。

詳しいエピソードを読む

母の「誰かの役に立ちたい」気持ちに沿って、
家事の役割を作ってくれるスタッフのおかげで生活を楽しんでいます。

ホーム:まどか武蔵新城
ご入居者様:M様96歳 女性
お話を伺った方:K様63歳(ご三女)

世話をされるだけなく、入居者も家事などの役割を持てることがお母様の暮らしにはぴったりと娘様たちが判断されてM様はベネッセのホームにご入居されました。
M様は洗濯物たたみや食器洗いなどの家事をこなし、アクティビティにも積極的に参加する生活を経て、定期的に通っているもの忘れ外来の医師から「ホームに入居して発話する力が上がった」とほめられるまでに。「何が楽しみですか?」と聞かれて「みなさんとお話することです。私はどんどん幸せになっているような気がします」とおっしゃる姿にご家族様も安心されています。

詳しいエピソードを読む

ほかの「自発支援」エピソードを読む

ご入居者とご家族が語るベネッセのホームとの出会いと暮らし

お好みのエリアからお探しいただけます「自発支援®」取り組みホーム

ホームを決められない、選び方がわからないという場合は