体験談
vol
34

病院からホームに入居して、穏やかな表情に。コミュニケーションがとれるようになり食欲も出てきました。

2017年06月28日
  • ご入居時期
    2009年11月
  • ご入居者様
    92歳 男性
お話を
伺った方
F様61歳(ご長女)
ホーム名
メディカル・リハビリホームボンセジュール千葉

72歳で腎臓癌を発症も術後はゴルフを再開できるほど、お元気に過ごされていたお父様。84歳のときに脳梗塞に倒れ、失語症と右半身不随の後遺症が残りました。

私は仕事のため実家を離れ東京で一人暮らしをしていましたが、40歳のとき古くなった実家を二世帯住宅に建て替えました。1階が両親、2階が私の住居で、両親は「きれいになった」と喜んでくれました。
そのとき父は70歳でゴルフやウォーキングを楽しむセカンドライフを送っていました。ところが72歳のときにゴルフから帰宅してトイレに行ったところ、紫色の尿が出てすぐに近くの国立病院を受診。検査結果は腎臓癌でした。腎臓のひとつと周りのリンパを切除手術して、3ヶ月ほど入院しました。退院してからは通院しながらもゴルフを再開したり、私との恒例の旅行を楽しんだりしていました。
父が84歳のとき脳梗塞を発症、昼食の支度のため1階に下りたとき、父が自室で倒れていたのです。救急車で国立病院に搬送されましたが、梗塞の範囲が広く、また高齢のため血管がもろくなっているので処置ができませんでした。後遺症は失語症と右半身の麻痺。血管性認知症も重なり、コミュニケーションがまったくとれなくなりました。前日まで普通に暮らしていた父が一気に変わってしまい、大きなショックを受けました。

お父様は緊急搬送された国立病院から長期療養ができる総合病院に転院。F様は介護職員のいる老人ホームを探し始め、ご自宅から近い「メディカル・リハビリホームボンセジュール千葉」にご入居を決めました。

父は国立病院に2ヶ月ほど入院し、その後長期療養ができる総合病院に転院しました。ところが狭い6人部屋で父以外は全員経管栄養、父は介助があれば口から食事ができたので、すぐに個室に替えてもらいました。入院中はリハビリも十分ではなく、お風呂も清拭だけでした。介護認定は要介護5で、医師からは在宅介護は無理と言われたこともあり、介護職員のいる老人ホームを探すことにしました。
私はインターネットで調べ、妹とも相談して自宅から近く経済的な条件も含めて4ヶ所ピックアップして、見学にいきました。明るく雰囲気がいい2ホームに絞り、最終的にスタッフの方たちやケアマネジャーさんの対応がとてもよく、男性の入居者の方の割合が多い「メディカル・リハビリホームボンセジュール千葉」に決めました。

入居して2ヶ月後からお父様の表情が穏やかになり、コミュニケーションがとれるようになりました。問いかけに「はい」、「おー」と応えてくださるそうです。

入居当初はホームに慣れず夜も眠れない日々が続いたようです。日中、私が訪問したとき気分転換として父のご近所のお友達の話をすると顔をゆがめて「帰りたい」という表情をしていました。ところが2ヶ月後から、部屋にスタッフの方がくるとニコニコ笑顔を見せるようになりました。スタッフの方の声かけや適切なお手伝いがリハビリになり、コミュニケーションがとれるようにもなって驚きました。こちらが問いかける言葉を理解し、「はい」とか「おー」と応えてくれます。
日中は車椅子に乗ってリビングで過ごしています。人の気配が刺激になるのか、食べる意欲が出てきました。父は歯がなく歯茎で噛んでいるので時々疲れた様子をみせるため、スタッフの方たちはパン粥など飲み込みやすいものを用意してくれるなど、いろいろ工夫してくださいます。私も献立を見て、魚の煮付けやマグロやホタテの刺身などやわらかいものを持っていきます。幸い、食べ物に制限がないのでバナナやプリンを置いておき、食事が進まなかったときにスタッフの方に食べさせてもらっています。こうした要望にも気持ちよく応えていただけるのはありがたいです。
私は夕方4時までに来て、夕食の介助をして歯磨き、着替えをさせてから帰宅します。毎日来ているので父のちょっとした変化に気付け、スタッフの方に伝えています。父のことを一緒に考えてくれ、相談できる介護の専門家がいるのはとても心強いです。
毎日欠かさず訪問できるのは、父のお世話をしたいという思いもありますが、スタッフの方たちが笑顔で出迎えてくれるからです。家族会でも「このホームでよかった」という声を聞き、私もうれしくなります。

遠方に嫁いでいらっしゃる妹様も週末には、必ずお父様のホームを訪問されているそうです。「スタッフの方や妹に愚痴もこぼせ、

なんでも相談できるので、父の介護も笑顔でできます」とにこやかにお話してくださいました。

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