体験談
vol
41

介護の心配がなかった義母が急激に身体の自由が利かなくなって入居。89歳の誕生日を無事にお祝いできました。

2017年10月23日
  • ご入居時期
    2017年3月
  • ご入居者様
    89歳 女性
お話を
伺った方
M様58歳(ご長男の妻)K様61歳(ご長女)
ホーム名
アリア久我山

2世帯住宅に建て替えてご長男家族と同居されてから、義両親様は旅行を楽しまれたり、ご家族全員を会食にご招待したりと充実した生活をお過ごしでした。5年前にお義父様が亡くなられてから、お義母様はデイサービスでのお仲間と過ごす時間を楽しまれていました。

義父は74歳で現役を引退後、夫と相談して実家を2世帯住宅に建て替え、私たちが引っ越して同居しました。仲のよい義両親は旅好きであちこち出かけて留守がちでしたし、長年大家族を切り盛りしてきた義母は、嫁の私には一切口出しせず、とてもよい関係でした。グルメな義両親は近所にいる義姉家族と共に、折に触れて家族全員をおいしいお店に招待しご馳走してくれていたので、家族間のコミュニケーションもよくとれていたと思います。
義父は8年ほど前に癌を発症し、5年前に亡くなりましたが、義母は義姉や私たち夫婦に頼らず、最期までしっかりとお世話をしました。義父が亡くなってからも義母は気丈に一人暮らしをして、私はたまに買い物や食事のお手伝いをするくらいでしたが、義姉夫婦とは毎週ドライブに出かけて楽しんでいました。元気で介護の心配のない義母でしたが、昨年1月87歳のときに介護認定を受けて要支援1となり、4月からデイサービスに通い始めて、イベントやお仲間とのおしゃべりを楽しむようになりました。

転倒をきっかけに腰痛が悪化したお義母様。車椅子が必要になり、K様とM様の協力の元、在宅介護が始まりました。ショートステイも利用しましたが、身体の自由は日を追って利かなくなっていきました。

元気だった義母が88歳を迎えた昨年夏から、急激に身体の自由が利かなくなっていきました。きっかけは昨年8月の暑い日に転倒したことでした。私が食事を届けたときに「助けて」と今までに聞いたことのない義母の弱々しい声が聞こえてきました。急いで駆けつけると、床に落ちたものを拾おうとして転倒していたのです。病院での検査では異常なかったのですが、その頃から「腰が痛い」と頻繁に訴えるようになりました。私は1日おきに接骨院に連れて行きましたが、車椅子と歩行器が必要になりました。介護認定を改めて受けると、要介護2。週2回のデイサービスと週1回の訪問介護では入浴介助をお願いしました。
この頃から義母はトイレに間に合わなくなることが多くなり、元気もなくなっていきました。今年1月、日常的に介護を引き受ける私が、遠方に住む娘の引っ越しの手伝いで家を留守にすることになりました。ケアマネジャーさんからショートステイ利用をすすめられ、義姉に相談すると、「叔父(義母の弟)が入居するベネッセのホームを一緒に訪問したとき、母はとても気に入り『ベネッセのホームに入りたい』とメモを残しているわ」と教えられ、義姉と共に近所のベネッセのホームを探しました。
ショートステイ先は「アリア久我山」に決めました。1週間後「アリアの食事はとってもおいしいかった」と義母は満足した笑顔で帰宅しましたが、身体の自由はますます利かなくなっていきました。

頭がしっかりされているお義母様は自分で動こうとしてしまい、身体状態が悪化しました。K様のすすめでお義母様はショートステイで気に入った「アリア久我山」にご入居され、お誕生日はご家族でお祝いできました。

義母は頭がしっかりしているので、私たちに遠慮してか、トイレに間に合わず汚した布団や嘔吐したものを、自分で片付けようと無理に身体を動かそうとして腰痛などを悪化させていました。そして、目の離せない義母に付き添う私の身体も、少しずつ悲鳴をあげるようになりました。そんな様子を見て義姉が母に、「在宅介護が難しくなってきたから、ホームに入居しようか」とすすめたところ、「そうね、入るわ」と言ってくれました。
入居して1ヶ月後の夜、「眠れない」と訴える義母の血圧を看護職員さんが測ったところ上昇していたため、救急車で病院に搬送されました。「慢性心不全」と診断され2週間入院。退院後は塩分控えめの食事になり、7月に無事89歳の誕生日を迎えられました。
誕生日には、ホームのファミリールームに家族が集まりお祝いしました。義母の大好きなうなぎを用意したところ、少量でしたがおいしそうに食べてくれました。
8月初旬に腰の痛みを訴えた義母を、ホーム長さんが病院に連れていってくださったところ、圧迫骨折でした。現在は入院中ですが、退院したら少しでも義母の好きなお寿司やうなぎを食べてもらいたいと、家族みんなで願っています。

ご長女のK様は「在宅介護では夜中の体調の変化などの対応は遅れがちですが、こちらのホームでは24時間看護職員の方がいらっしゃるので安心です」とM様と顔を見合わせて話してくださいました。

本当の姉妹のように仲が良いお二人、何でも話し合える関係がご本人様の介護を支えていらっしゃるようです。

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