ベネッセ その方らしさに、深く寄りそう。ベネッセスタイルケア

おむつ交換のためなら、夜寝ている間に度々起こしても仕方がないのでしょうか?

ベネッセの介護は、夜はぐっすり眠れることに重点を置きます。

人が生きるうえで欠かせない生理現象である排泄。そのケアを必要とするご入居者様に快適にお過ごしいただきたいと、
私たちはおむつ交換をこまめに行うことを大切にしてきました。
一方で、夜のおむつ交換が睡眠を妨げている懸念もあり、ユニ・チャーム(株)と協働してプロジェクトを発足。
排泄ケアの見直しにより、ご入居者様の生活に効果が見られた方法を全国のホームへ展開していきました。
その中で、取り組みの手順や成功へのヒントをまとめた『夜間ぐっすり排泄ケア®』のメソッドが誕生しました。

夜の排泄ケアを見直すことで日中のリズムを整えていくことを目指して

排泄はプライバシーや尊厳へのかかわりが前提にあります。あまり嬉しいことではないおむつ交換で、夜寝付いたところを度々起こされたとしたら、いかがでしょうか。私たちも夜中に何度も起こされたら、翌日は体がしんどかったり、何もする気が起きなかったりします。

『夜間ぐっすり排泄ケア®』は、夜に排泄ケアが必要な方も「夜はぐっすり眠り、昼間お元気にやりたいことをしていただく」ことを支えるメソッド。うまくいかなかった事例も丁寧に分析することで、つまずいたときの解決方法もご提案しています。

『夜間ぐっすり排泄ケア』の取り組みによる効果検証

取り組み開始前、開始3ヶ月後、6ヶ月後、1年後の全4時点について評価データが揃っているご入居者様(271名)*1

平均年齢
87.8歳
平均要介護度
4.02
  • 睡眠状態の変化

    アテネ不眠尺度(AIS)*2により評価

  • 意欲の変化

    Vitality Index*3により評価

*1:「第33回日本老年泌尿器科学会」にて発表。平均年齢・平均要介護度は、いずれも取り組み開始時点。

*2:Athens Insomnia Scale。世界保健機関(WHO)が中心となって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」が作成した世界共通の不眠症判定法。

*3:高齢者のリハビリテーションや介護場面での意欲を客観的に測定するために開発された指標。日常生活での行動を起床・意思疎通・食事・排泄・活動の5項目で評価。

さまざまな波及効果や時間が生まれ、ホーム全体にも変化が

  • ❶千葉県エリアの合唱コンクールにホームで初参加(ここち稲毛)
  • ❷思い思いに『くららの時間®*4』を楽しまれるご様子をご一緒したスタッフが撮影(くらら上大岡)
    撮影場所:Ⓐ本牧海釣り施設 Ⓑイトーヨーカドー横浜別所店/いずれも弊社非運営
  • ❸毎週多くの方が参加されている人気のリハビリ体操(メディカルホームまどか水元)
  • *4:一人のご入居者様に一人のスタッフが付きっきりとなって過ごせる特別なひととき。
  • ◎ホームの状況やご本人様の心身の状態によってご希望に添えない場合がございます。また、サービス内容によっては、料金が発生する場合があります。詳細はお問い合わせください。

排泄ケアを見直したことで、取り組まれたご入居者様は夜ぐっすり眠れるようになり、昼間うたた寝することが少なくなっていきました。生活リズムが整い、昼夜の逆転が解消した結果、お身体の状態やお気持ちにも変化が生まれ、日中にその方の「やりたいこと」に取り組めるようになりました。

さらに、夜の排泄ケアにかけていた時間は、お一人おひとりの「やりたいこと」をサポートする時間へと変わり、相乗効果によりホーム全体の活性化につながったところもあります。

「おむつ交換の回数は多いほどよい」という従来の常識を覆すことに挑戦した取り組みを推進することで、「その方らしい生活」のさらなる実現を目指しています。

AWARD

「第7回 介護付きホーム 事例研究発表全国大会*5」にて
グランプリを受賞

『夜間ぐっすり排泄ケア®』による発想の転換でホームの活気を生み出すことができた「ここち稲毛」とベネッセ シニア・介護研究所の取り組みが高く評価されました。

2020年度グッドデザイン賞*6受賞

介護で大変なのは当たり前とされ、双方に負担が大きかった排泄ケアを発想の転換で見直し、『その方らしさに、深く寄りそう。』という理念の体現や、ゴミの削減にもつながった点が評価されました。

*5:一般社団法人全国介護付きホーム協会主催。介護現場の課題を様々な角度から解決し、より質の高い高齢者ケアを実現した取組事例に贈られる。

*6:公益財団法人日本デザイン振興会主催。社会を豊かにするものごとをデザインととらえ、その質が 評価・顕彰される日本で唯一のデザイン支援活動。