

日々の介護において、私たちはその想いを追求するために、その方を「とことん知る」ということに取り組んできました。しかし、その方を深く知るなかで、暮らしの何もかもをお手伝いして差し上げることが「その方に寄りそう介護」とはいえないのではないか、という疑問にぶつかりました。
ご入居者様お一人おひとりの「やりたい」気持ちとご自身が「できること」を知り、ご家族様にもご理解いただきながら、その方の「やりたいこと」の実現を全力で支えていく。この『自発支援®※』の取り組みこそが、私たちの目指す介護なのだとわかりました。
また、この疑問を紐解くことは、介護の場面で常識とされてきたことや、ケアのあり方を見直すきっかけにもつながりました。25年にわたり培ってきた介護の経験や、ベネッセのホームの成功した事例はもちろん、うまくいかなかった事例も新たな視点で分析し、『ベネッセメソッド』という共有可能なコツや手掛かりとして言語化する取り組みを進めています。
誰かのため、何かのために生きてこられた人生を、これからも。
私たちは、一人でも多くのご入居者様の想いを支えることを目指し続けたいと考えています。

認知症ケア
思うがままを実現するメソッド
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排泄ケア
ホームもいきいきするメソッド
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- その方をとことん知る
- 五感を刺激する
- 生活リズムを整える
- やりたい気持ちが湧き起こる
- 思うがまま今、すぐにやる
- 支え合い、一緒に喜ぶ
- やれた自信と達成感があふれる
- 新しい目標ができる
※「自発支援®」とは、高齢者の自発的な活動を支援する株式会社ベネッセスタイルケアのサービスの名称です。
介護はお一人おひとりのご事情で異なりますので「必ずこういう状態に改善できます」と、お約束することまでは難しいのが実情です。しかし、私たちはお一人おひとりに深く寄りそい、皆様の介護にまつわるお悩みの解決を目指してまいります。
介護付きホーム事例研究発表全国大会でグランプリ受賞*1
2015年11月11日の「介護の日」、ベネッセ シニア・介護研究所は、ベネッセが介護事業のなかでお客様から学んだことや教えていただいたことを、広く社会・介護業界全体に発信し、貢献するために設立されました。
330を超えるホームという現場と連携し、実践で得られた声やデータを分析。それをホームに還元することで、介護の質の向上はもちろん、ご入居者様のさらなるQOL(生活の質)の向上も目指しています。
各ホームの成功事例は、時にホーム内の共有で終わってしまいがちですが、研究所が組織を横断して集約し、客観的な分析により共通言語化することで、取り組みの再現性を高めることにつながります。こうしてできた『ベネッセメソッド』の全ホームへの還元は、ご入居者様もスタッフもイキイキする毎日につながっています。
*1:詳細は「ホームもいきいきするメソッド」ページ参照(https://kaigo.benesse-style-care.co.jp/shinkaron/haisetsu_02_home/)