エピソード
vol
27

同じ生活の繰り返しに悩み、もっと有意義な時間の過ごし方を

2014年05月01日

80歳で自立のA様。奥様を亡くされてからは、お一人で家事全般をこなされてご生活をされていらっしゃいましたが、もう少し違う時間の過ごし方があるのではないかとホームを検討され始め…。

私(お客様相談担当M)がご相談を受けた事例を紹介いたします。

ご自分の時間を大切にしたいと思われて

奥様に先立たれ半年。家政婦さんを入れての生活にはストレスも多く、A様は誰の手も借りず、お独りで家事全般をしながらご生活をされていらっしゃいました。
食べることがとてもお好きなA様は、お食事もご自身でお好きな物を作られていました。しかし、作れるメニューのレパートリーは限られており、同じメニューの繰り返しで、お食事の楽しみは少なくなっていました。また、家事で一日の時間の大半が過ぎてしまうご生活につまらなさを感じ始められ、「もう少し、自分の楽しみのために時間を使うような過ごし方はできないだろうか」ということから、ホームへのご入居を検討されていました。

体験利用でこだわりのポイントも納得し

A様は、かねてからご自身でインターネットで老人ホームを探され、ご見学もされていらっしゃいました。しかし、「自分の楽しみのために有意義に時間を使える」というご希望がかなうホームはなかなか見つからず、やむをえずご自宅での生活を続けていらっしゃいました。そんな折、ご自宅に近く、息子様の職場からもアクセスもよい場所にベネッセのホームが新しく開設することとなりました。A様はすぐに説明会にご参加され、内覧会にも息子様ご夫妻とご一緒に、ホームへお越しくださいました。
お元気なA様は、ご自宅ではインターネットで株の取り引きや、麻雀対戦を楽しまれ、お夕食の時には晩酌を楽しまれるご生活を送られていました。ホームでも今までと同じようなご生活が続けられること、同時に家事の煩わしさからは解放され生活に余裕をもてること、また夜間は人がいることで安心してご生活いただける点に大変に満足され、お気に召されたお部屋をすぐにご予約していただきました。
A様は、「6泊7日の体験利用も必要ない」とおっしゃられるほど乗り気で、すぐにでもご契約をされたいとお考えでした。ただ、前に病院に入院された際に食事がお口に合わなかったことを危惧された息子様が「せめて食事が満足できるものか、2泊3日でもよいから体験利用をしてみた方がよいよ」とアドバイスをされ、まずはお食事やご生活を確認いただいてからのご契約となりました。

お互いの思いやりで創られるホームのご生活

長期でご入居後のA様は、お食事やお掃除はホームのサービスを利用され、お洗濯はご自分で続けられています。特にこだわりの強いお食事については、毎食違ったメニューが食べられることにご満足いただいています。そして外出や、インターネットでの株取引、麻雀、晩酌などご自分の時間を引き続き楽しまれているのはもちろん、スタッフや他のご入居者様と囲碁をされるなど、お一人暮らしではできない周囲の人との繋がりも楽しんでいただいています。
息子様は当初、「父は、わがままな人なので、すぐに集団生活が嫌になって『帰る』と言い出すのではないか」と心配されていらっしゃいました。しかし、A様はご自宅ではだんだんと周囲に旧知の親しいご友人が少なくなられていたこともあり、ホームで同年代の新しいご友人が増えることを大変喜ばれていらっしゃるご様子です。
ご入居されて初めてのお誕生日にホームからお花をお贈りした際は、「誕生日に、花を貰っちゃったよ」と少し照れながら、「自分一人で楽しんでは、もったいない」と、皆様が食事を召し上がるダイニングルームの入口に飾ってくださいました。ホームの皆様が「きれいね、すてきね」と楽しまれる姿もまた、嬉しいご様子でした。そんなお姿に、息子様も、大変に安心したとおっしゃってくださっています。
ホームのご生活は、ご生活されていらっしゃる皆様と共に創っていくものだということを、改めて感じさせていただいています。
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