リハビリホームグランダ成城の杜のホームの暮らし（ホームブログ 笹、さらさらと……。）

時は7月6日、ご入居者様たちにお集まりいただきました。ご入居者様はたくさんの折り紙を手渡され、首を傾げられています。そして、介護職員は言いました。「明日は七夕なので、笹の葉を彩るための飾りを作ります！」成程、と合点の行った表情をして、ご入居者様は一生懸命に折り始めました。自分たちが願いを掲げる笹なのだから、きれいに飾ってあげたいわね、と仰りながら、複雑なかたちの折り紙を次々と作り上げて行きます。

そして7月7日、七夕当日となりました。エントランスに飾られた大きな笹（当ホーム敷地内の笹です）の前には、自然とたくさんのご入居者様がお集りになっています。そして介護職員の案内に従って、短冊にお願いごとを書き、笹の葉に吊るして行きます。毎年行っている催し物ではありますが、今年の笹はとりたてて大きかった印象です。笹を取って来てくれた業務スタッフも「今年のは見応えがありますでしょう？」と得意げな様子でした。

ご入居者様のお願いごとは、まさしく十人十色であります。しかし今年に関しては、特に似通った傾向がありました。「家族が全員、健やかに過ごせますように」「一緒のテーブルの人たちが仲良く居られますように」「病気をせずに、楽しく生きていたい」
この世の中ですから、やはりご家族様やお友達の安心・安全を祈る方が多かった印象です。「コロナよ、早く収束するのだ」と心の叫びを願掛けしていたご入居者様もいらっしゃいました。こちらの男性のご入居者様も、ううん…と頭を悩ませて、筆を走らせていらっしゃいました。

活き活きとした笹は、皆様が作ったさまざまな飾りと、願いの込められた短冊に、きれいに彩られました。本当に「グランダ成城の杜」の床を突き抜けて来たかのように、いつの間にか存在し、まさしく破竹の勢いで天井まで伸びんとするその姿。ご入居者様は思わず息を呑み、少しの間をおいて我に返ると「大きな笹ねぇ……こんなに大きい笹なら、きっと私たちの願い事も叶うわよね！」と微笑を浮かべられていました。