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【介護付きホーム】介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)
リハビリホームグランダ成城の杜のホームの暮らし(ホームブログ 歴史に紡がれし、紅茶の味。)
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歴史に紡がれし、紅茶の味。
2020年07月19日
この男性は一体何者なのか、と言う所から話は始まります。マスクをしており、はっきりとはしませんが、何処かで見た顔つきです。その手には高級そうな小袋を持ち、スーツをぴっちりと着こなしています。今にも「こちらの商品はですね…」とセールスでも始めそうな出で立ち。「グランダ成城の杜」に営業に訪れた外部の方でしょうか?──否、彼は「グランダ成城の杜」のアクティビティ全体を束ねし者。プロジェクトリーダーです。本日は特別な催し物を行うようですが、一体何が始まるのでしょう?

ダイニングに集まったご入居者様。テーブルには白いクロスが引かれ、いつもより高貴な雰囲気です。そして皆様の前に立ち、彼は言いました。「今日は皆様に、フランスの老舗専門店の紅茶を味わっていただきます!」そしてポットを取り出すと、ティーカップに紅茶を淹れ、丁寧に置いて行きます。本日はかねてより特別な茶葉を準備し、皆様に心行くまで味わっていただこうと企画していた「紅茶の会」なのでした!

ご用意した紅茶は、17世紀後半にフランスで生まれ、その名は一切途絶えることなく、さらに味を洗練させつつ、21世紀現在まで紡がれて来たブランドだそうです。紅茶の老舗による、由緒正しき本物の紅茶。普段は珈琲をお飲みになるご入居者様も、今日は紅茶の香りにうっとりと頬を緩めています。そして一口啜ると「私の人生で、こんな紅茶は初めてかもしれない……」と驚愕混じりの表情を浮かべていました。スーツの彼も、思わずにやり。企画立案に時間を掛けて、衣装まで徹底した甲斐があったと喜んでおりました。

梅雨真っ盛りのこの時期ですが、偶然にも外は晴天!じめじめとした暑さもなく、強い日差しに照らされる訳でもなく、過ごしやすいお話日和です。ウッドデッキも開放して、気持ちのよい夏風と、生い茂る緑に包まれながら、皆様で紅茶を味わっていただきました。
「こんなにおいしい紅茶を飲めるなんて、幸せよねぇ…」とお友達同士で語らっているのを聞けるのが、介護職員としては一番うれしいひとときです。歴史に紡がれし紅茶の味を、心行くまで堪能していただけましたでしょうか!
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