エピソード
vol
24

窮屈なホームを抜け出し、以前の暮らしを取り戻したい

2014年04月17日

体調を崩されて車椅子生活となり、入院先から他社のホームにご入居されたお母様。お元気になるにつれ、「もっと自宅の生活と同じように自由に暮らしたい」と思うようになられ…。

私(お客様相談担当のN)がご相談を受けた事例を紹介いたします。

自宅のそばのホームに住み替えたい

長年お茶の先生を続けてこられ、茶道協会の理事もされていらっしゃる80代のお母様。2年前に体調を崩されてご入院されるまでは、ご自分で車にも自転車にも乗られ、とても元気にご自宅でお一人暮らしをされていらっしゃいました。しかし、ご入院をきっかけに要介護1の認定を受け、ご自宅での車椅子生活は難しいだろうと、退院後はご自宅近くのホームへ入居されました。
その後、体力が回復して歩けるようになられるとお茶のお稽古を再開され、週3日ホームからご自宅にタクシーで通われていました。とはいえ、お母様は「今よりもお稽古の行き来がしやすいもっと自宅に近い場所にホームができたら、ぜひそこへ移動したい」と、かねてから思われていらっしゃいました。
ある日、お母様は建設中の工事現場の看板で、今のホームよりもご自宅に近い場所にベネッセのホームが開設することをお知りになり、すぐにご長男様へ移動をしたいとお話しされました。
ご長男様はご自宅の周りですでに開設していたベネッセのホームをご見学され、お母様ご自身も、最も近くに新たにできるホームのご入居相談会が始まるとすぐに、お嫁様と一緒にご見学にいらっしゃいました。

生活の組み立てはお母様の意志で

「今のところは、外出をする時の申請が面倒だし、お風呂は週2日だし、自転車に乗るのは禁止だと言われるし、なんだか窮屈なのだけれど、こちらでの生活はどうですか?」お母様が気にされたのは入居後の生活面でした。
ベネッセのホームでは、ご自宅でご家族様に「行ってきます」と伝えていただくのと同じで、外出時の特別な手続きはありません。また、お風呂はお手伝いの必要がなければ毎日ご利用いただけます。
ご家族様は自転車にはできれば乗らないで欲しいと思われていましたが、お母様が「このホームは、自転車に乗れば自宅まで1分なのよ!せめて自転車には乗らせてちょうだい」と力説されたため、ホーム長とお嫁様でご相談し、お母様の意志を尊重して、自転車には自由に乗っていただこうということになりました。
お母様は大変に満足をされ、体験入居からお願いしたいと、お部屋を決めて帰られました。

体験入居は自転車で~ご自分らしい生活の始まり~

体験入居の日、お母様はご家族様よりも先に、自転車に乗ってお一人でホームへいらっしゃいました。
「これが私の1週間の予定です」と、ご自分の予定表をくださり、さっそく午後はお出掛けになりました。お稽古の日は朝6時半からご自宅に向かわれ、夕方にホームへ帰ってこられます。
ご長男様がお仕事で忙しかったため、ご入居までの手続きは、実の娘のようにとても仲が良いお嫁様が、すべてを一任されて動かれていました。お嫁様は「母はここでの生活が始まることをとても楽しみにしていましたし、実際に生活をしてみて、とても楽しそうです。この姿を夫に見せるのが楽しみです」と嬉しそうにお話しをしてくださいました。
『やりたいと思われていたことを実現していただくことで、生活の質がさらに高まる』そんなお手伝いをさせていただいたケースです。
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