エピソード
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お父様の老人ホームのご入居が、お母様の生活にも彩りをもたらして
2014年05月01日
突然倒れ入院されたお父様。退院後、高齢なお母様だけでの介護が不安で選ばれたホームでのご生活は、日々通われるお母様の生活を変え・・・
私(お客様相談担当H)がご相談を受けた事例を紹介いたします。
退院後の高齢な夫婦だけでの生活は難しく
80代のお父様は、時々物忘れがあり、定期的に通院をされていらっしゃいましたが、お元気でお母様と二人で暮らされていました。しかし、突然の胃潰瘍で倒れて入院されると、もともとあった前立腺の持病から、一時的に「バルーンカテーテル(※)」を付けるご状態となりました。退院の日が近付き、お母様はご自宅で看てあげたいというお気持ちの反面、ご自身もご高齢なため体力的なご心配をされていました。お母様の留守中にまたお父様が突然倒れたときのことを思うと、ご自身でご自宅での介護を継続することには大きなご不安を抱かれていらっしゃいました。
「自分で看たいけれど看られない…」そんなお母様のお気持ちを酌みながら、お仕事で忙しい息子様に代わり、お嫁様が中心となって、お母様とのホーム探しが始まりました。
複数ホームを見学し、希望条件の優先順位を整理
当初、ホームへの希望条件は、「設備が新しいところ」「持病があるので、24時間の看護体制があるところ」「リハビリをしっかりしてくれるところ」「父が寂しくないように、母が頻繁に通える近いところ」「家族それぞれが通いやすいところ」などいろいろあり、何を第一優先として選択すればよいかを悩まれていました。そこで、私はそれらのご希望に合わせて、いくつかのホームをご覧いただくことにしました。ご家族様は1つ1つのホームをご見学いただきながらご希望条件を整理され、「持病を考慮し、ホームの協力医療機関がすぐ近くにあること」、「お母様が通いやすい距離にあること」からAホームを候補としてお父様にすすめられました。
ご見学をされたお父様も、気の合いそうなお仲間がいらっしゃる事を喜ばれ、Aホームのご利用が決まりました。
ご家族様は、「バルーンカテーテル」が取れないとホームに入居できないのではないかと心配されていましたが、ホームには日中看護職員がいるため、お父様のご状態であれば、何かの時にはすぐにお手伝いをさせていただくことをお伝えし、ご安心いただいた上で入居当日を迎えました。
ホームへ通うお母様の生活にも彩りが
ご入居当日は、お母様、息子様ご夫婦も、お父様と一緒にお昼をホームで召しあがり、和やかにホームでのご生活が始まりました。 お母様は、ホームへの来訪時間に制限が無い事をとても喜ばれ「通いやすい場所にしてよかった」と、頻繁にお顔を出されます。ホームからも、行事がある時には、必ず来ていただけるようお誘いをしています。お母様は、お父様との時間。他のご入居者様の皆様やスタッフと話している時間、行事、コンサートやお芝居を楽しむ時間と、ホームの中でのいろいろな時間を楽しまれ、「ここに来ることは日課で、私の生きがいです。私の生活もとても充実しました」と大変に喜んでくださいました。
ホームに入居することで、ご両親のいろいろな事が変わってしまうのではないかと心配されていた息子様ご夫婦も、そんなお姿をご覧になり、大変喜ばれていらっしゃいます。
※バルーンカテーテルとは…
先端が風船状となっており、血管などの内部で膨らませることにより、治療や処置に用いられる管(カテーテル)。今回使用しているのは、導尿目的で尿道から膀胱に使用しているカテーテル。