リハビリホームグランダ中村橋弐番館のホームの暮らし（ホームブログ 新人研修②～弐番館Life～）

新人研修も中盤に差し掛かると、彼らにあるミッションが課されました。

ホーム近隣の地図を渡され、探索してきてください、というものです。

「探索って言われても…」と困惑されるかな？と予想していましたが、新人スタッフの反応はとっても快いものでした。

目的はもちろん、ただ散歩をするだけではありません。
車椅子の方の目線、足腰が弱ったご入居者様の目線に立って、40分かけてゆっくりゆっくり歩いて、この町がどんな町か、ご入居者様がこの街を歩くときにどんな気持ちになるかを想像してもらうことがミッションです。

公園にたどり着く前に、どの場所が疲れるか、どこに花壇があってどこに座れるか…など、地図に書き込みをして、更新してもらいます。ある新人スタッフは「公園につくまでに、坂はあるけどベンチがひとつもないから、つらいだろうなぁ」と漏らしていました。そういう気づきこそが、介護の視点を養います。

じつは彼らが持たされた近隣の地図は、前回の新卒社員が同じ課題を行った時、手書きで作ったものなのです。
それを受け継いで新しい地図を作ってもらい、前回の新卒スタッフは、彼らの研修を担当するまでに成長しました。
彼らにも、近い将来、このバトンを受け継いでくれることを願います。