ホーム生活で健康と意欲が回復。お仲間の刺激でおしゃれに目覚め、お化粧やネイルなども楽しんでいます。

下町の商店街でご近所の方たちに囲まれて楽しく一人暮らしをしていたお母様が、2年前の春頃からできないことが多くなり、ご姉妹はホームへの入居を決めました。

父が26年前に亡くなってから、母は一人暮らしをしていました。長年パン屋を営んでいた実家は下町の商店街にあり、古くからの顔馴染みのご近所さんたちに囲まれてにぎやかに過ごしていました。母は三味線や習字などの習い事に通い、家では大好きな編み物をしていました。商店街の人たちや私たちともちょくちょく旅行して、国内で行ってないのは佐渡島と沖縄の2ヶ所だけというのが母の自慢です。
家事はヘルパーさんに手伝ってもらいながらきちんとできていたのですが、2年前の春頃から様子がおかしくなりました。コンビニで買ったヨーグルトをその場で食べていたり、パジャマ姿で夜中にゴミを出していたりする姿をご近所さんが見かけ、私たちに教えてくれました。私と妹は交代で実家に通っていたのですが、夏には、炊飯器の使い方やお風呂場の給湯、電話のかけ方などがわからなくなったと訴えるようになりました。
元々、夏の暑さに弱い母でしたが、食欲が半減し、目の光もうつろになってきたため、私と妹は母の一人暮らしは困難になったと考え、老人ホームへの入居を決めました。

ご長女のご自宅近くを条件にホームを探し、「リハビリホームくらら砧公園」にご入居。生活リズムが整い、食事も完食されるようになり驚くほどお元気になりました。

私は自宅から近いことを条件にホーム探しを始めました。運よく介護の仕事をしている友人がいたので相談したところ、「ベネッセのホームは質が高いよ」とすすめられました。私はインターネットで２軒のベネッセのホームを見つけて、夫と一緒に10月に見学に行きました。事前に連絡ができず飛び込みで行ったのですが、どちらも対応がよくて好感を持ちました。2軒のうち「リハビリホームくらら砧公園」の広い玄関から続くホーム全体が、開放的で明るい雰囲気だったので気に入りました。11月に母を連れて見学したところ、ホームの印象もよかったようで、「南側の部屋だったら入りたい」と前向きだったのですが、あいにく満室で空室を待つことにしました。
幸い、1ヶ月後に希望通りの南側の部屋が空いたと連絡をいただき無事入居しました。当初は「いつまでここにいるの？」と聞いたり、部屋の洋服をまとめて帰ろうとしたり。わずかな帰宅願望はありましたが、生活リズムが整い、食事も完食できるようになって、驚くほど元気になりました。うつろだった目の光もしっかりしてきて、私は母がホームに入居して本当によかったと思いました。
私たち姉妹は母が寂しがらないように、曜日をずらして週2回ずつホームを訪ねています。昼食後の時間に来て、30分ぐらい散歩をして部屋に戻り、母をアクティビティに送り出します。母のお気に入りは、ボランティアの方によるピアノ演奏がある伴奏会で、一番前で大きな声で歌っています。

スタッフやお仲間とのおしゃべりが刺激になって、おしゃれにも目覚めたお母様。大好きな編み物をお部屋やダイニングで楽しんでいます。

こちらのホームは、アクティビティの種類が豊富で活気があります。母は化粧品メーカーのボランティアの方たちによるお化粧やネイル教室も大好き。若いスタッフの方たちに「きれい！」とほめられたり、おしゃべりしたりすることがとてもよい刺激になっているようです。たくさんのお仲間とのお付き合いもあるせいか、洋服に興味のなかった母が「もっと明るい色の洋服を買ってきて」とおしゃれに目覚めています。
アクティビティだけでなく、スタッフの方に母の編み物好きなことを伝えたところ、編み物セットを用意してくださり、ダイニングでも部屋でも編み物をしています。
ホームでの生活を楽しめるようになって、母は今年の春頃からますます元気になりました。お仲間との体操に欠かさず参加した上に、1日2回部屋でテレビ体操をして、廊下をウォーキングしています。栄養もきちんととれて、身体をよく動かすおかげで健康になり、多種類飲んでいた薬の量が減りましたし、自宅にいた頃はなかなか治らなかった老人性の皮膚病もまったくでなくなりました。スタッフの方や看護職員さんのこまめなケアのおかげと感謝しています。

「元気になったので100歳まで生きられそうなの」とお母様はにこやかにお話してくださいました。スタッフによるとお母様がダイニングで編み物をされていると、

お仲間たちも「私もやりたい」と興味津々で、とてもよい刺激になっているそうです。