体験談
vol
56

母がリーダー役を引き受けて習字教室をスタート。お仲間からの人気が高く、おしゃべりにも花が咲いています。

2018年09月14日
  • ご入居時期
    2015年7月
  • ご入居者様
    85歳 女性
お話を
伺った方
Y様 59歳(ご長女)
ホーム名
リハビリホームくらら鷺沼

お父様が腰を骨折して車椅子生活になり、リハビリを強化している「リハビリホームくらら鷺沼」にご入居。3ヶ月後、お母様も入居されました。

二人で暮らしていた両親は80代を迎えても、テニスやコーラス、習字などそれぞれが趣味を持ち、毎日外出する活動的な暮らしぶりでした。ところが、3年前に父が転倒して腰を骨折して入院。リハビリ病院に転院しましたが、車椅子生活になり自宅に戻れなくなりました。父の老人ホームへの入居を決めて、母と一緒にホーム探しを始めようとしたときに、母も転んで大腿骨を骨折して入院しました。
老人ホームについて母は、「随分前に自宅近くにできた『メディカルホームくらら青葉台』の説明会に行って、将来、こんなホームで暮らしたいと思った」という話をしてくれたので、私は見学に行きました。残念ながら、元気な方が住むフロアにしか空き室がなく、父の入居は叶わなかったのですが、ホームの営業の方が「リハビリホームくらら鷺沼」を紹介してくれました。私はすぐに見学に行き、スタッフの方たちの気持ちのよい対応やアットホームな雰囲気が気に入り、なによりリハビリを強化していることが決め手になって、父は退院後入居しました。そして3ヶ月後、母も「お父さんと同じホームがいい」と望んで、入居しました。

お母様はリハビリに取り組み、杖が不要になってからコーラスやお習字などのアクティビティに積極的に参加されるようになり、お仲間との楽しい時間が増えました。

こちらのホームでは元気な方は2階、父のようにスタッフの方のお手伝いがかなり必要な方は3階に居住するのですが、入居当初は母の希望を聞いていただき父も2階で生活していました。ダイニングでは同じテーブルで食事をし、朝晩父の部屋に母が挨拶に行くという適度な距離が両親ともによかったのですが、父は90歳を過ぎてから車椅子に乗ることも難しくなって3階に引っ越しました。 
一方、母は骨折の治療後杖をついていたのですが、ホームでの個別リハビリやお仲間と一緒に行うグループリハビリ、スタッフの方たちによる生活リハビリを「楽しく身体が動かせていいのよ」とほぼ毎日続け、杖なしで歩けるようになりました。
父が3階に引っ越して母はしばらく寂しかったようですが、2階の入居者の方たちは配膳や給仕、洗濯物たたみなど皆さんで協力して行うので、お手伝いを通してお仲間とおしゃべりする時間が増え、表情も明るくなりました。
元気になった母は「スケジュールがないと充実感がないの」と言い、アクティビティにも積極的に参加。特に長年趣味で続けていたコーラスや習字がお気に入りで、ホームの暮らしを楽しんでいました。

習字教室が先生のご都合で閉じることになったとき、「自分たちでやりましょう」とお母様のご提案でスタート。今年の夏はお母様の入院治療のため休止されましたが、そろそろ再開するご予定。お仲間たちも首を長くして待ってくださっているそうです。

お習字は月2回、ボランティアの先生による人気の教室でしたが、先生がご高齢のためご協力いただけなくなりました。母もお仲間たちも残念がり、ホーム長やスタッフの方たちと話し合っていたとき、母が「先生からいただいたお手本があるので、みんなで習字教室をやりましょう」と提案しました。
母のリーダーとしての役割は、スタッフの方たちと月3回の習字教室の日にちを決め、おやつの時間などにお仲間に声をかけること、そしてお仲間にアドバイスをすることです。「4~5人の少人数から始めたので、和やかな雰囲気で笑い声が絶えないのよ」と、母はうれしそうに話してくれました。ホーム長のお話では「教え方がいいから楽しい」とお仲間に言われているそうです。
張り切って続けていた母でしたが、今年の夏に短期入院を2度したので習字教室はお休みしています。入院中はお仲間たちが「早くホームに戻ってきてほしいな」と首を長くして待っていてくださったそうです。母はホームのリハビリのおかげで、退院後すぐに普通の生活に戻れましたので、そろそろ習字教室を再開できそうです。
現在、父が入院中なので母の心痛はありますが、スタッフの方たちやお仲間に囲まれ、習字教室が心の張り合いになると思います。私も応援しています。

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