体験談
vol
49

父と93歳のお仲間が中心になって始めたグラウンド・ゴルフ。練習後のビールとおしゃべりにいきいきしています。

2018年07月26日
  • ご入居時期
    2018年2月
  • ご入居者様
    86歳 男性
お話を
伺った方
T様62歳(ご長女) T様67歳(ご長女の夫)
ホーム名
リハビリホームくらら相模大野

インフルエンザの高熱で一人暮らしの部屋で倒れていたお父様。退院後は自宅に戻れないと考え、ご家族はホームへの入居を決めました。

父は10年前に母を亡くしてからずっと一人暮らしでしたが、テニスや油絵など趣味を楽しみ、元々料理や掃除などが苦にならないタイプなので、私たち家族は安心していました。それでも将来的に一人暮らしを続けるのは難しいと考えて、2年ほど前に私たち夫婦が実家に引っ越して、父と同居する計画を立てました。ところが、私が長期的に治療の必要がある病気になってしまい、同居ができなくなりました。父は口には出しませんでしたが、残念だったと思います。そこで私たち夫婦は週に2回は父を訪ね、食事をしたり、温泉に行ったりしてできる限り一緒に過ごすようにしていました。
今年1月に父は妹と一緒にあるセミナーに参加する約束をして、終了後に待ち合わせをしていました。ところが、時間になっても父が現れなかったので、妹はすぐに実家に向かい、ベッド下で倒れている父を見つけました。すぐに救急車で病院に搬送され、私たち夫婦も駆けつけました。原因はインフルエンザによる高熱でしたが、集中治療していただき1週間後に近くの病院に転院しました。食事は普通に食べられるようになりましたが、足元がおぼつかず、転倒したため左手が上がらなくなっていました。
退院後は自宅に戻るのは難しいと考え、老人ホームへの入居を決めました。ケアマネジャーを職業にしている妹が、すぐに探し始めて実家近くの「リハビリホームくらら相模大野」を見学し、「ここがいいわよ」とすすめてくれました。

大好きなお酒が飲めることを条件に「リハビリホームくらら相模大野」にご入居。リハビリでお身体が回復すると、アクティビティに積極的に参加されるようになり、お仲間の輪が広がりました。

妹が見学した翌日に、私は夫と見学に行きました。専門家の妹がすすめるだけあって、緑豊かな広い庭や開放的な食堂など環境や雰囲気がよく、何より親しみやすいホーム長さんの人柄に惹かれました。ただ入居に際しての問題がひとつありました。それは父が大好きなお酒が飲めるかどうかでしたが、ホーム長さんは「ご本人様の自由ですよ。晩酌もお部屋でも飲まれている方がいらっしゃいますよ」(※)と応えてくださり、即座に入居をお願いしました。
退院後すぐに入居したので、父の反応が気になりましたが、「スタッフの方たちの朝の挨拶が気持ちいいし、食事もおいしい」とすぐに慣れてくれました。一番驚いたのは、機能訓練指導員の方のリハビリでしっかり歩けるようになり、病院で元に戻るのは難しいといわれていた左手が上がるようになったことです。
身体の回復とともに、父は「頭の体操だ」と言ってあらゆるアクティビティに参加し、小学校以来だという習字も始めました。体を動かすことが好きなので、体操にも欠かさず参加しお仲間の輪が広がりました。

※アルコール飲料はご入居者様のお身体の状況に合わせ提供させていただきます。

仲の良いお仲間とお父様が中心になって、グラウンド・ゴルフのコースから参加者募集のポスターまで手作りしました。練習後のビールを楽しみ、大会へむけて若者のようにはしゃぐお父様たちに、T様ご夫婦はホーム生活に安心されています。

最近は、特に仲の良い93歳のYさんと二人が中心になって始めたグラウンド・ゴルフに夢中です。グラウンド・ゴルフはボールをゴールに入れるまでの打数を競うスポーツですが、昨年までグリーンに出てゴルフを楽しんでいた父にぴったりでした。お仲間のYさんと相談して、ホーム2階にあるルーフバルコニーにコースを作り、入口にはルールを書いた手作りポスターが貼ってあります。ホーム長さんの配慮で、特に練習時間を決めたりしていないので、父やお仲間がやりたいときにやれる自由さがよいようです。夫もたまに仲間入りして、みなさんと楽しくプレイしています。
近々近隣のホームの入居者の方たちを招いて大会をするため、参加者を募集中。ホームのあちこちに貼ってあるポスターの文字はすべて父が書いています。お仲間たちと「このホームは役割が多くて大変だよな」と笑顔で談笑しています。「練習で汗を流したあとのビールは最高」と若者のようにはしゃぐ父たちを見て、こちらのホームに入居できて本当によかったと夫と話しています。

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