体験談
vol
32

1軒目のホームから自由に過ごせるホームに転居。お買い物やお仲間とのおしゃべりに大満足の日々です。

2017年06月27日
  • ご入居時期
    2016年10月
  • ご入居者様
    93歳 女性
お話を
伺った方
Y様60歳(姪御様) ご本人様
ホーム名
まどか東葛西

83歳の時にご主人を亡くされてから愛犬とともに埼玉県のご自宅で暮らしていた伯母様でしたが、愛犬も亡くされ寂しさが募りました。92歳のときに老人ホームへの入居を決め、娘のようにかわいがっている東京都在住のY様に相談されました。

伯母は私の亡父の姉です。とても仲の良いきょうだいでしたので、私が子どもの頃から家族同然のおつきあいをしていました。伯母夫婦には子どもがいないので娘のようにかわいがってもらいました。私の子どもたちも小さい頃は、夏休みに埼玉県にある伯母の家に遊びに行っていました。
伯父が退職してからは夫婦仲良く旅行や趣味を楽しみ、セカンドライフを満喫していました。社交的な伯母はもてなし上手で、伯母の家はご近所のたまり場。伯父が亡くなってからもにぎやかに楽しく暮らしていました。ところが愛犬を亡くしてから一人暮らしが寂しくなったようです。
私は、以前から実家のように伯母の家に訪ねて「伯母さんの老後は私に任せてね」と伝えていたので、92歳になった伯母から「あなたの家の近くの老人ホームに入ろうかしら」と相談されたとき、自宅近くのホームを探し始めました。5ヶ所見学して、「まどか東葛西」を含む2ホームに絞り、伯母に条件を伝えたところ費用面を考え1軒目のホームを選びました。

1軒目に入居されたホームは要介護度の高い入居者の方が多く、お仲間もできず部屋に引きこもる毎日。伯母様は入居5日目にY様に泣きながらお電話されました。

伯母は40年以上住んだ自宅や家財をきれいさっぱり処分して、お気に入りの家具や食器だけは仲のよいご近所さんたちに譲りました。お寺で戒名をつけてもらい永代供養のお願いをするなど見事な終活をしてから、1軒目のホームに入居しました。
私は引越しを手伝ったのですが、ホームの玄関やリビングはシーンと静まり返り、病院のような雰囲気に「元気な伯母には合わないかも」と少し不安を感じました。入居してからは一人での外出は許されず、自由を制限された生活に伯母はショックを受けていました。
私の不安は的中して、入居5日目の夜「寂しくて気が変になりそう」と激しく泣いて電話がかかってきました。私はすぐに迎えにいき「ずっと私の家で暮らしていいから、ゆっくりほかのホームを探そうね」と伝えました。
1軒目のホームも決して悪いところではなかったのですが、要介護度の高い入居者の方が多かったため、人が大好きな伯母にはお仲間もできず1日の大半を自分の部屋で過ごすことが耐えられなかったようです。また、スタッフの人数が少なかったため外出も叶わず、一人で気ままに暮らしていた伯母には合わなかったのでしょう。

Y様はもう1軒候補だった「まどか東葛西」に伯母様を見学に連れて行きました。伯母様は明るい笑顔で「ここに決めたわ!」と即決されました。

1軒目のホームは私だけが見学し伯母は費用面だけで決めたので、次は見学をしたほうがよいと考え「まどか東葛西」に見学に連れて行きました。多くのスタッフの方たちに満面の笑顔でにぎやかに迎えていただき、伯母はとてもうれしそうでした。そして、リビングでくつろぐ入居者の方たちの表情が明るく穏やかだったことが、伯母の気持ちを大きく動かし「ここに決めたわ!」と即決しました。私も一人で見学したときから、こちらのホームのほうが伯母に合うと思っていたので、ほっと胸を撫で下ろしました。結局、私の自宅には10日ほどの滞在で2軒目のホームに転居しました。
転居してすぐに伯母は、スタッフの方から「お部屋にこもらず、自分の家のように過ごしてくださいね」、「近所のスーパーに一緒にいきませんか?」などと声をかけられ、とてもうれしかったようです。今では、近所のコンビニのポイントカードを作るぐらい、好きなときに一人で買い物に行っています。ちょっと離れたスーパーの書店では、お気に入りのパズルの本を買いにいくのが楽しみだとか。
伯母は見違えるほど元気になり、見た目も若返りました。伯母は結婚するまで小唄やお花の師匠をしていたので、粋でおしゃれな女性です。ホームのお化粧アクティビティには欠かさず参加し、美容院もホームの近くに見つけて、月に1回通っています。1軒目のホームと違い、自由に一人で外出できることも伯母の現在の生活の満足感につながっているようです。
※お一人での外出はお身体の状態を確認させていただきます。

すべてのアクティビティに参加し明るい性格の伯母様はホームのお仲間たちの人気者になりました。新しく入居された方から相談を受けて、アドバイスするなど社交性を発揮されています。

ホームは私の自宅から5分程の距離なので、週に何回も伯母に会いにいくこともありますが、仕事の都合でまったく行けない週もあります。そんなときは、「今週はいけないわ、ごめんね」と電話をすると「ここは寂しくないから大丈夫よ」と言ってくれます。
スタッフの方のお話によると伯母は社交性を発揮して、お仲間の輪の中心になり人気者だそうです。新しく入居されてきた方が、「家に帰りたい」と伯母に相談してきたとき「ここはいいところよ。私はずっといるわ」とアドバイスして、今ではその方も安心して楽しく過ごされているそうです。
伯母は前向きで明るく、いきいきとしています。こちらのホームでスタッフの方やお仲間たちに囲まれて、自由に自分らしく過ごせているからでしょう。これからもずっと長生きしてほしいです。

「外出が自由なので地域にも慣れて、私ずっと昔からこのホームに住んでいたのではないかと思えるほど。スタッフの方たちは家族のようで第二のわが家になりました」と快活にお話になる伯母様。

1軒目のホームでの体験も前向きに捉え、「あの経験があったからこのホームに出会えたのよね、本当によかった」とお話してくださいました。

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