体験談
vol
47

母の「誰かの役に立ちたい」気持ちに沿って、家事の役割を作ってくれるスタッフのおかげで生活を楽しんでいます。

2018年07月18日
  • ご入居時期
    2017年11月
  • ご入居者様
    96歳 女性
お話を
伺った方
K様63歳(ご三女)
ホーム名
まどか武蔵新城

94歳で初期の認知症と診断されたお母様が安心して暮らせるよう、K様はグループホームを中心に20ヶ所を見学されました。

10年前に父が亡くなって、母は広いマンションで一人暮らしになりました。仕事を持っている私は二人の姉たちと相談して、母に長女と次女の家に3ヶ月ごとに行き来する生活を送ってもらうことにしました。どちらの家でも孫たちに囲まれて、楽しく過ごしていたのですが、徐々にもの忘れが多くなってきました。
2年前「もの忘れ外来」に受診したところ、初期の認知症と診断され、医師からは短期間に生活環境を変えていると、認知症が早く進むといわれました。そこで、母は実家の近所にある次女の家で同居することになりました。デイサービスやショートステイなどを利用していましたが、食事の支度、排泄ケア、室温管理など、次女の介護疲れがたまっていきました。
長女が同居を提案してくれたのですが、医師に相談したところ、「引っ越しを繰り返すより将来的に安定して暮らせる場所を考えたほうがよい」といわれました。そして、少人数で暮らして、家事など自分の役割があるグループホームのようなところが「お母さんには向いていますよ」とアドバイスされました。私は姉たちと相談して、実家近くのエリアでグループホームを中心に20ヶ所を見学しました。

少人数でお手伝いする「グループケア」という言葉に惹かれて見学した「まどか武蔵新城」にご入居。ホーム長の機敏で柔軟な対応で、入居後すぐにお元気な方が多いフロアへ引っ越し、お母様は短期間で落ち着きました。

環境がよく母に合いそうなグループホームが見つかりましたが、私たちが訪ねるのには遠方すぎて、入居を迷いました。そんなとき、自宅に届いたタウンニュースで「まどか武蔵新城」の紹介記事を見つけました。その中にあった少人数でグループを組んでお手伝いする「グループケア」という言葉に惹かれ、見学にいきました。
ホームの玄関に入った途端、ホームの明るい雰囲気とともにあちらこちらからスタッフの方たちが元気に挨拶してくれて、第一印象がすごくよかったです。ホーム長さんが対応してくださったのですが、こちらのホームはスタッフの方から世話をしてもらうだけの一方通行ではなく、家事などの役割を作ってくれるお手伝いと聞き、私たちが求めていた母の暮らし方にぴったり合致しました。その後、姉たちにも見学してもらい、全員が気に入ってトントン拍子で入居が決まりました。
体験利用では、認知症の入居者の方が住む2階でしたが、母はうまく自分の居場所が見つけられず「もう帰りたい」と言いました。ホーム長さんに相談したところ、すぐにお元気な方が多い1階の部屋へ引っ越させてくれました。こうした機敏で柔軟な対応のおかげで、母は短期間で落ち着き、安定しました。

スタッフはお母様に声をかけて、洗濯物たたみや食器洗いのお手伝いをしていただいています。K様はホーム生活を楽しんでいるお母様のおかげで、心に余裕が生まれたとお話してくださいました。

入居してからはホームの近くに住んでいる私と次女が、曜日をずらして週2日ずつ訪ねています。母は、スタッフの方から声をかけられると洗濯物をたたんだり、食器を洗ったり。誰かの役に立ちたいという母の気持ちに沿って役割を作っていただき、とてもありがたいです。アクティビティも陶芸やお習字など積極的に参加して、お仲間とのおしゃべりも楽しんでいます。
入居して7ヶ月経ち、定期的に通っているもの忘れ外来の医師から「ホームに入居して発話する力が上がった」とほめられ、「何が楽しみですか?」と聞かれると、母は「みなさんとお話することです。私はどんどん幸せになっているような気がします」と応えていました。
私たち姉妹も、ホーム生活を楽しんでいる母のおかげで気持ちに余裕が生まれました。私は母のためだけでなく、入居者皆さんに楽しんでいただけるよう、ボランティアを募って、演奏会などを企画、実行しています。今後、フラダンスや日本舞踊も予定していて、準備段階から手伝ってくれている母もはりきっています。これからも母と一緒に楽しめることをたくさんしていきたいと思っています。

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