体験談
vol
27

左半身麻痺になった母が入居。訪問する父もホームでお仲間と一緒にコーラスや俳句を楽しんでいます。

2016年11月02日
  • ご入居時期
    2014年9月
  • ご入居者様
    83歳 女性
お話を
伺った方
O様 55歳(ご次女)
ホーム名
くらら大田中央

3年前の寒い日に脳内出血で倒れたお母様は、入院治療後、リハビリ病院に転院して「家に帰りたい」一心でがんばりました。お父様も、「お母さんの面倒は俺が見る」とおっしゃっていたのですが、脊柱管狭窄症を発症して二人暮らしは難しくなりO様が急遽老人ホームを探すことになりました。

両親は、地元で60年も続く肉屋をしていました。2歳上の姉は実家の近所に嫁ぎ、私は1時間ほど離れた場所に家族と住んでいます。両親はとても仲が良く、80歳近くになっても商売を続け、私たち姉妹も安心していました。
ところが3年前の2月に母が転んで首の骨(頸椎)を骨折、連絡を受けた私は雪が降った翌日だったのですべって転んだのだと思いました。救急車で搬送されたのは整形外科でしたが、左半身がまったく動かせないのはおかしいと、脳外科で調べてもらったところ、脳内出血による左半身麻痺と診断されました。入院した直後は、座れない、歩けない、立てない状態でしたが治療とリハビリで座れるようになり、医師からは、「お母さんの年齢にしては、がんばって成果をあげている」と驚かれ、リハビリ病院に転院しました。
母は父との暮らしを取り戻したい一心でリハビリをがんばり、自分でベッドからソファに移動したり、壁に沿って少しは歩けるようになったりしましたが、元の状態には戻れませんでした。
リハビリ病院の入院期間は半年間と決まっていて、父は「退院後は、自宅で俺が面倒を見る」と言っていたのですが、退院を1ヶ月後に控えた頃、脊柱管狭窄症を発症して体調が悪くなってしまいました。姉と私が、両親の健康と安全な生活を考えて、母の老人ホーム入居を提案したところ、両親は、お互いを思いやり私たちの提案に賛成してくれたので、急遽老人ホーム探しが始まりました。

実家から歩いて15分、職員体制2:1とお母様の入居条件にぴったりのホームが見つかりましたが、あいにく満室。リハビリ病院退院1週間前に空室の連絡があり、無事に入居されました。

老人ホーム探しを始めてからリハビリ病院の退院日までに1ヶ月を切っていたので、私は老人ホーム探しを相談できる機関を訪ねました。母の身体的な状況を説明し、なるべく父が通いやすい距離を希望したところ、3軒のホームを紹介されました。
見学に行く前に、ケアマネジャーの仕事をしている夫から、「お義母さんの状態だと、介護するスタッフと入居者の割合が2:1に近いところを見つけるといいよ」とアドバイスされました。
紹介された3軒を見学した結果、『くらら大田中央』が、夫から教えられた条件にぴったりでした。その上立地も実家から歩いて15分、ホーム内の雰囲気も明るく、スタッフの方たちの対応も気持ちが良かったのですが、残念ながら満室でした。
姉と相談して、ぜひこちらのホームに母を入居させたいと思い、空き室が出るまでほかのホームに入居することにしました。幸い、リハビリ病院退院の1週間前に空き室の連絡をいただき、無事に入居できました。
母は明るくてくよくよしない性格、いつでも自分の置かれている状況の中で、幸せを感じられる人です。ホームに入居してからは、スタッフの方に毎日感謝の気持ちを伝え、ほかの入居者の方たちに積極的に話しかけ、仲良くさせてもらっています。スタッフの方たちも根気よく歩行練習をしてくださり、歩行器を頼りに一人で歩けるようになりました。

音楽好きなお父様を中心に水曜日はコーラスの日になり、ご両親揃ってホームの生活を満喫していらっしゃいます。

父は、体調も回復して毎日のようにホームに通っています。音楽が大好きなのでポケットにハーモニカを入れて行き母の歌に伴奏していると、いつの間にか入居者さんたちまで歌いだしたそうです。スタッフの方のご協力もあり、父を中心に毎週水曜日はリビングでコーラスの日になりました。父は張り切って、昭和初期の流行歌や演歌などお手製の歌詞カードを作って配り、皆さんに喜ばれています。輪の中心にいる父を見て、母もとてもうれしそうです。
こちらのホームは、とても自由な雰囲気で父はコーラスだけでなく母と一緒に体操やティーパーティなどにも参加しています。仕事一筋で地域のコミュニティに参加することもあまりできなかった父でしたが、母の入居をきっかけにこちらのホームを訪ねることが生活の張り合いになっています。
以前父は「他人さまに介護してもらうのは申し訳ない」とかたくなでしたが、スタッフの方たちと親しくなったことで、ヘルパーさんや訪問リハビリを受け入れるようになり、私と姉はとてもうれしく思っています。
母だけでなく、父までお世話になり本当にこちらのホームに入居できて良かったです。スタッフの方たちには感謝の言葉しかありません。

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