娘たちが探してくれたホームで好きなように過ごす穏やかな日々。週3回の家族の訪問が楽しみです。

ご主人が亡くなり、49日を過ぎた頃、A様は腸閉塞で緊急手術をされました。退院後、一人暮らしが難しいと考えられたご長女とご次女が老人ホームを探し始め、「グランダ南山」を見学。雰囲気のよさに「母が気に入ってくれそう」と体験利用を決めました。

昨年4月に父が89歳で脳出血が原因で亡くなりました。49日も過ぎてほっとしていた頃、母が自宅で腹痛を訴えたのです。ちょうどその日は、私が実家にいたので姉に電話して来てもらいました。痛みはどんどん激しくなって、姉が病院に連れて行ったほうがいいと判断し、タクシーで近所の救急病院に行きました。診断は腸閉塞で、即手術。幸運にも外科の医師がいたことで、対応が早く手術は成功し１ヶ月の入院で済みました。
しかし、退院後は一人暮らしの家に戻ることは難しいと考え、姉と相談して老人ホームを探すことにしました。私は、7年前に一人暮らしをしていた義母の老人ホーム探しを体験していて、そのとき６軒ほど見学していました。その中で、ベネッセの経営するホームが印象に残っていたので、本部に電話をしました。すぐにお客様相談室の方がきてくださり、母の状況を話したところ、「グランダ南山」を紹介していただきました。母は入院中ですし、姉は多忙なので私一人で見学に行きました。
「グランダ南山」は、玄関を入るとすぐに中庭やテラスが視界に広がり雰囲気がとてもよかったので、ここなら母が気に入ってくれるだろうと思いました。姉とも相談して退院と同時に体験利用を申し込みました。

A様は体験利用後、そのまま入居されました。ホームはご次女の家から車で3分の距離、週に3回訪ねてこられ、以前より頻繁に楽しい時間が持てるとA様は喜んでいます。

入院中の母に「グランダ南山」の話をしたところ、「あなたの家に近くて、みんながいいというのなら入居するよ」と納得してくれました。実は、母は入院中に仲の良い従姉妹から「退院後の一人暮らしは難しそうね」と言われ、一人では食事やお風呂の支度もできないし、夜中になにかあったらどうしようかと考えていたので、ホームへの入居に躊躇はなかったようです。
私たち姉妹は、体験利用で母の病後の調子がよくなれば自宅に戻れるかもしれないと思っていましたが、食事もまだ病人食だったのでそのまま入居してもらいました。一人で暮らしているときは、好きなものを食べていましたが、ホームでは栄養管理された食事ができるので私たちは安心です。驚いたことに、食事や規則正しい生活のおかげで血圧が安定し、長年服用していた血圧の薬を飲まなくても済むようになり、今は、腸のための漢方薬だけで、すっかり健康を取り戻しました。
私の自宅からホームへは車で3分の距離なので、週に3回来ています。スタッフの方たちとも顔なじみになり、気軽に訪問できる雰囲気なのもいいですね。母も「前より頻繁に会えてうれしい」と言ってくれます。

「自分のことは人の手を借りずにしたい」と言うA様は歩行器を使って食事もトイレも自立しています。自室で好きな歌舞伎やお芝居をテレビで観たり、クラシックや邦楽をラジオで聴いたりとのんびり過ごしています。

母も私もスタッフの方たちの入居者さん一人ひとりへの行き届いたお仕事ぶりに、頭が下がる思いです。母は、スタッフの方たちの手をなるべくわずらわせたくないと考え、自分でできることは自分でやりたいと言います。最近股関節の変形拘縮があって歩行器を使っていますが、自立歩行できるので人の手を借りずに食事に行き、トイレにも行けます。スタッフの方たちからは「もっとなんでもお手伝いさせてください」と言われるほどです。
ホームでの暮らしは、いたって穏やかです。好きな歌舞伎やお芝居をテレビで観たり、ラジオで邦楽やクラシック音楽を聞いています。週に1回のリハビリや介護体操は欠かしませんが、自室でのんびり過ごすことが好きなようです。外出は、積極的ではなく目下の楽しみは、私とのおしゃべり。私はいろいろな話題を探して外からの風を母に届けようと思っています。
母は、22歳で父と結婚。姑と同居して家事や育児、家業の手伝いと忙しく働いてきました。私たち娘から見ても、苦労もたくさん重ねてきたので、これからは好きなように過ごしてほしいです。

穏やかな笑顔でご次女のお話に耳を傾け、昔話に笑い合うとても仲の良いご家族です。ホームの近くには、お孫さん家族もお住まいでたまに顔を見せてくださるそうです。

今は、ひ孫様の成長が楽しみと、自室に飾られたお写真を見て顔をほころばせていらっしゃいました。