体験談
vol
53

認知症と低栄養で一人暮らしが限界になった父。ホームの生活で心身が回復し社交性を発揮して楽しんでいます。

2018年08月20日
  • ご入居時期
    2017年10月
  • ご入居者様
    85歳 男性
お話を
伺った方
O様54歳(ご長女)
ホーム名
ここち西船橋

お父様は83歳でアルツハイマー型認知症を発症して、一人暮らしが困難になりご長女はホームへの入居を決めました。

父は70歳のときに田舎で悠々自適に暮らしたいと、出身地である栃木県に引っ越し、親戚がたくさんいる地域に一軒屋を借りて、DIYや庭仕事を楽しんでいました。私は子どもたちの夏休みなどに、家族で別荘代わりによく遊びに行きました。
田舎暮らしを満喫していた父ですが、2年前から急に家事ができなくなりました。自慢の盆栽をすべて枯らしてしまったり、冷蔵庫内の食品を腐らせたり。近所に住む親戚たちにも心配されるほど父の一人暮らしは限界を迎えていました。
私は老人ホームへの入居をすすめましたが、激しく拒否されたため、弟と交代でまめに様子を見にいくことにしました。そうしたなか、昨年5月6月と立て続けに父は転倒して救急車で病院に運ばれました。昼間からお酒を飲んで食事もとれず、足元がおぼつかなくなっていたのです。治療とともに検査をしたところ、低栄養、低血糖、低血圧、さらにはアルツハイマー型認知症と診断されました。
栃木県で介護認定を受けてヘルパーさんやデイサービスの手配をすると同時に、私は老人ホームの入居を決めました。私の仕事は老人ホームの受付なのですが、自分の職場に入居させることはできません。自宅から徒歩1分の距離に、サービスがよいと評判の「ここち西船橋」がありましたが、満室でしたので空室待ちをすることにしました。

O様の心配はお父様の入居拒否でしたが、4人のスタッフが入居前面談のために栃木県のお父様宅を訪問し、なごやかに談笑。「ホームでお待ちしていますね」の言葉にお父様は笑顔で入居を決められました。

ホームの空室待ちの間、父の家に朝夕2回ヘルパーさんが来てくれて食事を作ってくださいました。お風呂はデイサービスでお願いしましたが、1ヶ月通っただけで父は勝手にやめてしまいました。私は最低でも週1~2回父の家に日帰りで通っていましたが、仕事や家事だけでなく受験生を抱えていたこともあり、気力体力の限界が近づいていました。
昨年9月に「ここち西船橋」から待望の連絡がありましたが、父が素直に入居してくれるか心配でした。ホームに相談したところ、面談のために父の家に4人ものスタッフの方が来てくれました。人付き合いが好きな父は久しぶりのお客様に喜び、談笑した最後に「ホームでお待ちしていますね」といわれて、笑顔で入居を受け入れてくれました。
10月に弟の車で父を迎えにいって、そのまま入居しました。部屋には父の大好きなテレビが設置され、ベッドや家具もきれいに整っていましたが、「家に帰りたい」と言われるのではないかと不安でした。ところがスタッフの方から「夕食にいきませんか?」と優しく誘われると、父は「はい」と素直に返事をしてダイニングに行きました。私は父を部屋から見送って、自宅に戻った途端、ほっとして号泣してしまいました。

ホームで生活リズムが整い元気を取り戻したお父様は、スタッフやお仲間たちとおしゃべりを楽しまれています。O様だけでなくケアマネジャーも驚くほど短期間でホームに溶け込まれました。

入居当初は朝なかなか起きられず、朝食も嫌がっていたので30分もかけて起こしてもらう起床介助をしていただくような状態でしたが、予想したよりも短期間で慣れてくれ、生活リズムが整いました。ぐっすり眠って、3度の食事もきちんと食べられるようになって低栄養などが改善。貧血も心配でしたが、スタッフの方たちが鉄分入りゼリーを毎日食卓に用意してくださったので、父もきちんと食べられ数値がよくなりました。
健康を回復した父はもともとの社交性を発揮して、ホームのお仲間やスタッフの方たちとのおしゃべりを楽しんでいます。こちらのホームはお元気な方が多く、音楽アクティビティやクリスマス会などとても盛り上がります。父は大好きな映画のアクティビティもお気に入りで、毎回欠かさず参加しています。
大好きなタバコは喫煙所で吸い、夜寝る前はお酒をコップ1杯スタッフの方から受け取って、おいしそうに飲んでいます。(※)ホーム生活にこんなに早く溶け込めたことに、ケアマネジャーさんも驚いていました。それもこれもスタッフの方たちの優しくて手厚いサポートのおかげと感謝しています。

※アルコール飲料はご入居者様のお身体の状況に合わせ提供させていただきます。

page-top