「中距離介護」5年の後、ホームに入居した母。認知症の症状も落ち着き、穏やかな笑顔で過ごしています。
K様は5年間、週2~3回ご実家に通ってお母様の一人暮らしをサポートされていました。昨年6月頃からお母様の様子に変化が現れ、病院でレビー小体型認知症と診断されました。
父が5年前に亡くなって、母は神奈川県にある実家で一人暮らしになりました。父が亡くなる1ヶ月前に母は台所で尻もちをついて、歩行が不自由だったので、私は2ヶ月間、実家から東京の職場に通勤していました。母の足が元通りになってからは、週2回仕事終わりに寄って、買い物などを手伝っていましたが、数ヶ月後、母は再び転んで尻もちをついてしまい、病院に行かず痛みを我慢していたために、起き上がれない状態になりました。
ヘルパーさんやデイサービスのスタッフの方に世話をしていただいたおかげで動けるようになったのですが、私は週3回実家に泊まり、翌朝出勤する生活を続けました。30数年ぶりの私との暮らしを喜んでいた母でしたが、昨年6月頃から様子に変化が現れました。私には10年前に病気で亡くした妹がいるのですが、母は父も妹も生きていると思い込み、「二人とも家に帰ってこないのだけど、今どこにいるの?」といった発言を繰り返すようになりました。病院を受診したところ、診断はレビー小体型認知症でした。
一人暮らしに限界を感じたK様は、お母様の老人ホーム入居を決められ、ホーム探しをコンサルタントの方に相談。ご自宅近くの5軒を見学し、対応に信頼のおけた「まどか深大寺」へのご入居を決めました。
私はケアマネジャーさんやヘルパーさんの力を借りて、母の一人暮らしをサポートしていましたが、外に出て迷子になったり、ヘルパーさんが来てもカギをあけられなくなったりと徐々に自立した暮らしが難しくなってきました。私は一人暮らしの限界を感じ、老人ホームへの入居を決めました。まずは実家近くでと広告などを見たのですが、温泉があったり自然環境がよかったりしても交通の便が悪く、私が訪問しづらいと考え、自宅近くで探すことにしました。
インターネットで検索して老人ホームとグループホームを見学しましたが、訪問した時間帯が悪かったのか、入居者の方の様子がよくわからず、戸惑ってしまいました。そんな時、妻が老人ホーム探しの相談ができるコンサルタントの方がいると、地域包括支援センターの人から教えてもらいました。すぐに連絡をして翌日会うことができ、母の状況を話すと空き室のある近辺の老人ホームを5軒探してくれました。
見学は1日1ホーム、11時に予約して同行もしていただきました。ホーム長さんなどスタッフの方たちと面談後、ダイニングに集まる入居者さんたちの様子がうかがえ、ホームの雰囲気がわかりました。昼食の試食もすべてのホームでできました。見学した5軒のうち「まどか深大寺」に決めたのは、自宅から近いこともありますが、ホーム長さんの説明が丁寧な上、事前に実家まで母に会いにきて様子を理解してくださるなど、対応に信頼がおけたからです。
入居当初は帰宅願望を訴えていらしたお母様でしたが、3ヶ月後にはスタッフの顔を覚え「ここの方たちは、本当によくしてくれるのよ」と笑顔でお話しされるそうです。K様はご自宅近くのホームで安心され、5年ぶりにご夫婦で旅行されました。
母にはホーム探しを始めた時期から、わが家の近くのホームに入居することを伝えていたので、引っ越しはスムーズでした。しかし入居当初は仕事帰りに訪問する私に、「家に帰りたい」と繰り返し訴えていました。戸建て住宅にしか住んだことがなかったので、マンションのような生活に慣れないこともあったでしょう。そんな母に対して、ホーム長さんは入居前の実家訪問の情報をもとに、家の話などをしてくださったので、母は知り合いが身近にいると思い、安心したようです。
入居3ヶ月頃からはホームの生活にも慣れ、帰宅願望が薄れたようで「私はここにいたほうがいいのかな」と言うようになりました。母は、スタッフの方たちが明るく話しかけてくれたり、お世話をしてくれたりすることに、「ここの方たちは、本当によくしてくれるのよ」と、笑顔を浮かべて話してくれます。
認知症の症状も落ち着いて、レビー小体型認知症特有の幻視や幻聴もありません。それどころかスタッフの方の顔を覚えて、「最近ご家族は元気にしているの?」などと話しかけているそうです。話の内容につじつまは合わないのですが、穏やかに会話できるので私も訪問時間が楽しめます。5年間、中距離を通って介護していましたが、自宅近くのホームなので気軽に会いにいけますし、何かあってもすぐに駆けつけられます。夜中もスタッフに見守られているので、安心して妻と旅行ができるようになったこともよかったです。
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