体験談
vol
21

命が危ぶまれるほど衰弱していた母が、入居後徐々に回復。今では外食も楽しめるようになりました。

2016年07月11日
  • ご入居時期
    2013年7月
  • ご入居者様
    85歳 女性
お話を
伺った方
F様59歳(ご次女)
ホーム名
メディカルホームグランダ目黒

6年前、2世帯同居をされていたお母様が肝臓癌を発病され、それからは目に見えて身体が弱っていきました。

2世帯同居では母が1階、私たち家族は2階でそれぞれ暮らしていました。玄関も台所もお風呂も別々の完全分離型住居で、母は父が亡くなってからも娘の私に頼ることなく自立した生活を送っていました。
ところが、母は肝臓癌を発病してから入退院を繰り返し、3回目の入院後から体力や歩く力が落ちてしまい、私が買い物や家事を手伝うようになりました。そんななかで事件が起きました。日中に母が自室で転倒し、そのまま何時間も起き上がれなくなったのです。私が夕方、仕事から帰宅して倒れている母を発見し、救急車で病院に搬送されました。
幸い、脳梗塞や心臓発作ではなく、筋力が弱っていたために起き上がることができなかったことがわかり、そのときは入院をせずに帰宅しました。ところが、この事件をきっかけに母の衰弱が進み、食事も思うようにとれなくなり、もともとやせていたのですが体重が30kgを切ってしまったのです。

介護認定を受け、在宅介護が始まりましたが、衰弱が進み老人病院に入院。退院後すぐに老人ホームに体験入居し、そのまま入居されました。

元気だった頃の母は、折に触れて「私が動けなくなったら、老人ホームに入れてね」と言っていました。ところが、現実の話になると「私はそんなことは言っていない」とホーム入居を嫌がりました。私は、「身体がよくなるまで老人ホームに入居してほしい」と説得し、私が探してきたベネッセの『グランダ目黒』に入居してもらいました。
『グランダ目黒』に決める前、ベネッセの老人ホームを3ヶ所見学しました。私がベネッセにこだわったのは、その知名度や実績から、安心して母が入居できると思ったからです。最終的に、自宅から1番近いホームに決めました。室内も庭も手入れが行き届き、スタッフの方たちの明るくて優しい雰囲気も決め手になりました。
2013年の7月から体験入居をして、そのままホームでの暮らしが始まりました。母はホーム入居をする直前まで老人病院に入院していましたが、そこの医師からは、母の余命は年単位で考えてくださいと言われていたのです。

入居した当初は、ベッドから起き上がる力も気力もなかったお母様でしたが、日に日に元気を取り戻されていきました。誰とも口をきけないほど衰弱していたのがうそのように、盛んに自分の意志を表現されるようになりました。

母はもともとはっきりとものを言う性格で、好き嫌いも口に出すタイプです。ホームに入居して1ヶ月後あたりから、昔にも増して自己主張をするようになりました。食事や入浴の時間がきても、「いや」「行かない」を連発するようになったのです。
そんな母を相手にスタッフの方たちは、母が喜ぶような話をしてくださったり、時間を少しおいてから何度も「さあ、お風呂に行きましょう」と根気よく誘ってくださったりして、最終的には予定通りに食事や入浴ができたようです。おかげで、規則正しい生活が送れ、母には何よりのお手伝いになったと思います。
またホームの協力医療機関の医師のすすめで、毎日、栄養剤を飲むようになりました。その栄養剤も最初は飲むのを嫌がっていましたが、スタッフの方たちが上手に誘導してくださり、なんとか毎日飲むことができています。おかげで栄養状態も顔色もよくなりました。体重も少しずつ増えていき、ずいぶん元気になりました。
入居して1年半たった頃部屋で転んで剥離骨折で入院しましたが、退院後はスタッフの方たちが母に頻繁に声かけをしてくださり、昼間も寝ていたがる母の気をそらしながら起こして、散歩や体操に誘って体を動かす機会を増やしてくださいました。それがとてもいいリハビリになり、寝たきりにならずに済んだのだと思います。
思えば、老人病院に入院していたときは余命を年単位で考えてくださいと言われた母が、ホームに入居して3年がたちました。あのまま老人病院に入院していたら、母の寿命はどうなっていたかわかりません。また私が家で介護していたら、自己主張の強い母のことをサポートできなかったと思います。ホームに入居して、本当によかったです。

読書と新聞に目を通すのが、最近のお母様の日課です。アクティビティのなかでは写経やフラワーアレンジメントがお気に入り。月に1回のご家族との外食を心待ちにされているそうです。

私は月に3~4回、主に週末にホームを訪ねていますが、私が行くと次に来るときまでに買ってきてほしい本のリストを渡されるほど読書好きな母。アクティビティは写経がお気に入りです。
ホームには、母より3つ下の叔母がたびたび訪ねてくれて、その来訪を心待ちにしています。また孫やひ孫がホームに来て、ファミリールームでにぎやかに過ごす時間も楽しそうです。現在は、家族と外食をするのが母の一番の楽しみで、月に一回は私と主人、長男、次男夫婦と孫たちも交えて外食に出かけています。1年くらい前から、母が車椅子を使うことが増えたので、ホームにお願いして車椅子も乗れる車で家族も一緒に、食事をするお店まで送り迎えをしてもらっています。
暑い夏が過ぎて過ごしやすい季節になったら、母の希望である父のお墓参りに行く予定です。母も、お墓参りを今から楽しみにしています。

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