体験談
vol
50

栄養状態の悪化と歩行困難で一人暮らしが限界になった兄。ホームで元気を取り戻し、歩けるようになりました。

2018年07月30日
  • ご入居時期
    2017年9月
  • ご入居者様
    82歳 男性
お話を
伺った方
O様76歳(弟様)
ホーム名
リハビリホームグランダ要町

お兄様は2世帯住宅で暮らしていたご長男が急逝してから、足腰の状態が悪くなったり、食欲も低下してきたりして、一人暮らしが困難になりました。O様は老人ホーム入居を考え、探すことにしました。

兄は9年前に妻を亡くしましたが、長男家族と2世帯住宅に暮らしていたので私たち親族は安心していました。ところが2年前に兄の長男が48歳で急逝してから、足腰の状態が急激に悪くなっていきました。2世帯とはいえ、ずっと一人暮らしのように自分で家事をやっていた兄でしたが、近所のスーパーへの買い物に1時間以上もかかるようになりました。電話で「よく転ぶようになった」とは聞いていたのですが、道路で転倒して起き上がれなくなって半月入院してから、私は兄の様子を頻繁に見にいくようになりました。
一昨年11月に兄は夜中にトイレに起きて、自室で転倒し救急車で搬送されたのですが、骨折もなくすぐに退院できました。その後、介護サービスを受けるにあたって、「お前に緊急連絡先になってほしい」と兄から頼まれ、ケアマネジャーさんとのやりとりなどを引き受けることになりました。
週1回のデイサービス以外の日は、昼間はテレビを見て過ごし、うたたねをしてしまうのか昼夜逆転の生活になりました。私は外食に連れ出すようにしましたが、食欲が低下し、発声も弱々しくなっていきました。病院を受診したところ、医師から「もう一人暮らしできる状態ではない」といわれ、私は兄のために老人ホームを探すことにしました。

O様の自宅から徒歩3分の場所にある「グランダ要町」を見学したところ、当時のホーム長が町内会の集まりで顔見知りだったこともあり、入居を決められました。

わが家は長寿家系ですが、今まで老人ホームとはまったく縁がなかったので探し方もわかりませんでした。ただ、私が訪問しやすいように自宅に近いことが絶対条件でしたので、まずは町内で老人ホームを探しました。すると、徒歩3分の距離に「グランダ要町」がありました。
見学にいって驚いたのは対応してくれた当時のホーム長が、町内の役員会で顔見知りの人だったことです。お祭りなどのイベントのときに、人一倍働き、みなのお手伝いをしてくれる人というよい印象がありました。町内会の集まりで仕事の話はしないので、顔を合わせたとたん、「えー、ここが職場だったんですね」と兄のことも相談しながら、ホーム内を見せてもらいました。ホームの明るい雰囲気や清潔感はもとより、信頼できるホーム長さんがいることで、私はここに決めようと思いました。
その後、兄も見学してすぐに気に入ってくれました。私は自宅よりぐっと狭くなる居室に心配しましたが、頻尿に悩む兄は「部屋にトイレがあるからすぐに行けるのが便利だ」と前向きに捉えてくれて安心しました。

入居してからは食欲が回復して生活リズムが整い、減っていた体重が元に戻り元気になったお兄様。アクティビティにも欠かさず参加して、自力で歩けるようになりました。

食欲が低下していた兄は入居してから、「ホームの食事はおいしいよ」と言って完食し、私がもっていくおやつも喜んで食べて、体重が元に戻りました。毎朝行われる体操にも欠かさず参加して、入居当初は付き添いがないと歩行が困難だった兄が、1ヶ月後には杖をついて一人で歩けるようになりました。
こちらのホームは女性のお仲間が多く、アクティビティでも男一人になりがちですが、昔女性ばかりの職場で管理職をしていたこともあり、抵抗なく参加して楽しんでいるようです。兄は穏やかな性格なのでお仲間たちからも温かく受け入れてもらっているのでしょう。
私の職業は講談師なので、昨年はホームでもボランティアで舞台に立たせていただき、スタッフや入居者の方たちから温かい拍手をいただきました。うれしいことに好評だったそうで今年も第二回目を依頼され、兄からもすすめられています。
近所のホームなので1日に何度も顔を出すことができてよかったです。今では兄弟ぐるみでスタッフの方たちやお仲間とわきあいあいの時間を過ごしています。安心して楽しく過ごす兄の姿をみて、こちらのホームに入居して本当によかったと思います。

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