認知症の予防や進行を抑えるためにできること

公開日:2021年12月22日
認知症の予防

認知症の発症率は高齢になるほど上がるため、最大の要因は加齢といえます。加齢を止めることはできませんが、認知症の直接の原因となる脳の萎縮や血管の詰まり、代謝変化などは日頃の心がけで、ある程度予防することができます。認知症の発症を遅らせたり症状を軽くしたりするために、今できることを考えてみましょう。

認知症予防の10か条
『認知症にならないための10か条』杉山孝博(川崎 幸クリニック院長)より

第1条 生活習慣病を予防・治療する

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満などの生活習慣病は血流の不足、脳の機能低下につながる。

第2条 バランスのよい食生活で健康を保つ

活性酸素による老化を防ぐ働きがある緑黄色野菜やビタミンC、脳梗塞の予防効果が期待できる魚などをしっかりとる。

第3条 よく歩き、運動する

歩く習慣は、動脈硬化や循環器系の機能低下、筋力低下による転倒の予防に。運動の基本は歩くこと。

第4条 過度の飲酒・喫煙に注意する

禁止するものではないが、ほどほどに。特にアルコール依存症からのアルコール性認知症の発症が増加。

第5条 活動・思考を単調にしないように努める

学習活動や趣味が脳によい刺激に。家事や買い物、旅行でも。無理な脳トレーニングや学習は効果がない。

第6条 生きがいをもつ

生活に張りを持たせ、前向きで積極的な気持ちに。趣味や地域のボランティア活動への参加などもよい。

第7条 人間関係を普段から円滑にしておく

家族・隣人・社会との人間関係に問題があると、閉じこもりやうつなどの精神神経症状につながることも。

第8条 健康管理は自分で

散歩やスポーツを気長に行い、定期的に健康診査を受けるなど、自分の健康は自分でという思いで過ごす。

第9条 病気や障害の予防や治療に努める

どの疾患でも、身体的・精神的な負担があり、生活に支障をきたす。予防や治療に努めること事が不可欠。

第10条 寝たきりにならないよう心掛ける

閉じこもりや寝たきりは認知症発症、悪化の要因に。転倒・骨折もきっかけに。生活環境の安全面に配慮し、歩行が不安定になったら早めに杖や押し車などを使うことも考える。栄養不良や運動不足には自治体や介護施設などで専門職のアドバイスを求める。

※記事の内容は2021年12月時点の情報をもとに作成しています。

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監修者:杉山 孝博(すぎやま たかひろ)
川崎幸クリニック院長
杉山 孝博
監修者:杉山 孝博(すぎやま たかひろ)
川崎幸クリニック院長

川崎幸病院副院長を経て1998年より川崎幸病院の外来部門「川崎幸クリニック」院長に就任。公益社団法人認知症の人と家族の会全国本部副代表理事、神奈川県支部代表。認知症と介護に関する著書、講演など多数。

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